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普天間基地移設問題~何故、海兵隊基地が沖縄にあるのか?~ [外交・国防・領土関係]

こんばんわ。そうてんです。
連日報道されている普天間基地移設問題。鳩山首相自身が定めた期限は今月末となり、GW中の4日には鳩山首相自身が沖縄を訪問するなど動きが慌ただしくなっています。


米海兵隊普天間基地には海兵隊1万5千人とその兵員を載せるヘリコプターや輸送機なんかがあります。よく社民党なんかは「この海兵隊はイラクやアフガンにも行っており、抑止力ではない」と主張しています。そもそも、それは運用上の問題であって、「何故、海兵隊の基地が沖縄にあるのか?」という回答になっていないわけですが、では、何故沖縄に海兵隊の基地があるのでしょうか?そして何故沖縄にはこれほど大規模な米軍基地が存在するのでしょうか?


まず、海兵隊とは何か。海兵隊は「上陸作戦などの際に真っ先に敵地に降り立ち、戦う部隊」です。これは敵地に1番最初に乗り込んで戦うためかなりの損害をだすことを覚悟している、ということです。第二次世界大戦まではそこまで目立たなかったのですが、日本との戦いで、上陸作戦やその後の地上戦で多数の損害を出し経験から、海兵隊の需要に合わせた兵器開発が行われるようになり、以後ベトナム戦争や湾岸戦争、さらにはアフガンやイラクでは重要な役割を担う戦力となっています。


では、この兵力が何故グアムやサイパンではなく、沖縄に駐留しているのか。
それは沖縄の地理的な条件に関係しています。まず、近くには台湾があります。ここは最近は落ち着いているとはいえ、中華人民共和国が虎視眈々と狙っている場所です。台湾とアメリカは正式な同盟関係ではないものの、台湾で何かがあればアメリカが助けにいくことになっています。当然、仮に中国が台湾に侵攻し、上陸してきたとなれば沖縄の海兵隊が投入されます。また、同じく中国が虎視眈々と狙っている南シナ海の南沙諸島(フィリピンなど領有)なんかで有事が発生した場合にもこの沖縄の海兵隊が投入されます。


そして、ここで重要なのは沖縄から台湾までなら出撃命令があってから輸送機に乗り込み、現地に到着するまで2~3時間でできるということです。これがグアム・テニアンからだと揚陸艦を出さなくてはならず、2日ほどかかってしまいます。この時間の違いは台湾侵攻を考える中国にとっては重要な意味を持ちます。言い換えれば、中国に台湾攻撃を躊躇させる1つの要素になるということです。


ここまで読めば、沖縄に米軍基地が集中する理由も明確になります。沖縄からなら例えば空軍が上海を爆撃しようと考えれば嘉手納基地から飛び立てばすぐです。北朝鮮を空爆する際にも沖縄から出撃することができます。つまり、沖縄は中国や北朝鮮、そして場合によってはロシアをも牽制することができる戦略上重要なポイントにあるのです。


さて、ここで考えなくてはならないのは鳩山首相の「海兵隊の抑止力が何だか最近勉強してわかった」という発言。昨年7月あたりから鳩山由紀夫氏は「普天間基地の県外・国外移設」を主張してきました。つまり、このような外交・安全保障に関する重要な案件に「何の知識もなく発言していた」ことになります。そしてアメリカ、日本、そして何より徳之島や沖縄の住民たちを振り回した挙句にこの発言。しかも「あれは党の公約ではなく、私自身の発言。あれは公約ではない」と主張してしまう始末。


しかし一方で考えなくてはならないのは「日本の安全がいかなる場所でどのように守られているかを国民が認識していない」という事実である。現在日本の周辺は「世界の火薬庫」といって過言ではないレベルで様々な問題が転がっている。しかし、にも関わらず日本人の多くに外交・安全保障問題に対する関心が見られない。この普天間移設問題を契機に、国民全体で「日本の安全保障を今後どうしていくのか?」を考えるべきではないだろうか。
タグ:普天間問題
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yutakarlson

■首相-徳之島3町長会談は7日午後 官邸で―沈黙は金なりという格言を知らない宰相?

ブログ名:Funny Restaurant 犬とレストランとイタリア料理

こんにちは。沖縄の基地の意味、地政学的に見ても、地図の上下を反対にして、中国から眺めれば、丁度、中国が外洋に出ようとしたとき、沖縄が壁となって立ちはだかっていますね。テニアンや、グァムでは用をなしません。ところで、普天間基地移設問題で、鳩山さんの迷走振りが酷くなってきました。鳩山さんに限らず、現在多くの政治化など社会的に重要な立場の人が「雄弁は銀、沈黙は金」という、有名な格言の意味を知らないのではないかとさえ思ってしまうことがあります。これに関しては、いろいろなブログなどをみていると、「イギリスでは、昔は銀より金のほうが価値が高かったから」などといって雄弁の優位を語る珍説も散見されます。しかし、これは、全くの間違いでそもそも銀の価値が金より高かったのは紀元前30世紀のエジプトのみで、あとはそのような例外は、どの地域、どの時代でもありません。私のブログでは、トマス・カーライルのこの格言の元来の意味や、現代におけるその意味するところや重要性について掲載しました。詳細は是非私のブログを御覧になってください。
by yutakarlson (2010-05-07 11:01) 

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